鄭周河(チョン ジュハ)写真展 「奪われた野にも春はくるか」

鄭周河写真展関連の情報をお知らせしていきます。

たくさんのご感想をありがとうございました。

会場でいただいた感想からいくつかをご紹介させていただきます。


「鄭周河氏写真展のおかげで丸木美術館に初めて足を運びました。日本の植民地となりすべてを奪われた我が民族が、奪われたものをとりもどす作業をいまだにし続けています。音のない写真の中に人類が歩まねばならぬ苦痛、それでも歩まねばならぬ一歩一歩の足どりの音が聞こえるようにしなければ。」(朝鮮語での書き込み)


「私が行った南相馬の景色と重なり、言葉もありません。四季は変わりなく訪れる。でもその近くに高く積まれた除染してできた放射性物質となってしまった土嚢の山。私に何ができるのか、行くたびに自問しています。でも行き続けることしか今はできません。そして私が見た南相馬を、聞いた南相馬を周りの人に伝えることをしていくだけです。美しく心にせまる写真の数々。ありがとうございました。」


「自分では行けないところの写真を観せていただきました。表面的には悲劇とは見えませんが、その裏にある事実に思い至るとき、声も出ません。」


「とても美しい写真でした。その風景にあの日まではそこに住まう人々がたくさんいたのかなと写真の向こうにあるものを想いました。ありがとうございました。」


「福島で生まれ、高校まで福島の地で育ちました。たしかに知っている風景です。でも知り得ない風景でもあります。見ているとにおいまで覚えているような気持ちになります。そして、そのときの記憶までよみがえります。でも同じではない風景なのですね。美しくて悲しいです。ありがとうございました。」
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  1. 2013/05/31(金) 20:39:10|
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福島(南相馬市立図書館)、埼玉(丸木美術館)、東京(セッションハウス)での写真展が終了しました。

 3月8日から始まった鄭周河写真展「奪われた野にも春は来るか」は、当初予定していた3つの会場での展示を終えました。多くの方が来場してくださいました。ありがとうございました。
カンパのご協力にも感謝申し上げます。

  1. 2013/05/31(金) 20:25:23|
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写真集/パンフレットの販売を始めます

写真展にいらっしゃれなかった方々に向けて、写真集とパンフレットのブログでの販売を近日中に始めます。
準備ができ次第お知らせいたしますので、もうしばらくお待ち下さい。

写真集他
  写真集                  パンフレット
  1. 2013/05/29(水) 20:56:25|
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NHK「こころの時代」再放送のお知らせ

5月12日に放映されたETV「こころの時代~宗教・人生~」
鄭周河 私にとっての3.11「奪われた野にも春は来るか」
の再放送をお知らせします。

5月18日(土)午後1時〜2時です。



  1. 2013/05/14(火) 16:40:32|
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セッションハウス オープニングトークに大勢の人が参加されました

セッションハウス スタッフブログでオープニングトークの様子がご覧になれます。

セッションハウス スタッフブログ


ハウスセッションハウスにて
ジュハ氏左から 早尾さん、通訳の李さん、鄭周河さん、高橋さん、徐さん
セッションハウス1徐京植さん
セッションハウス2左から 早尾さん、高橋さん、徐さん



  1. 2013/05/14(火) 12:55:27|
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2013年5月8日東京経済大学でシンポジウム「フクシマと表象」(主催:「3・11と表象」研究会)が開かれました

前半は鄭周河さん、後半は発言者に早尾貴紀さん(東京経済大学『ユダヤとイスラエルのあいだ』青土社)、徐京植(ソキョンシク)さん(作家、東京経済大学『フクシマを歩いて』毎日新聞社)、戸辺秀明さん(東京経済大学「沖縄 屈折する自立」『岩波講座 近代日本の文化史8』)、丸川哲史さん(明治大学教員『冷戦文化論 曖昧な戦争の現在性』双風舎)、鵜飼哲さん(一橋大学『主権のかなたで』岩波書店)が加わり、さらに会場からの発言もあわせて4時間近くに亘り、発言が交わされました。


発言から抜粋します。
鄭周河さん
原発大国韓国の原発は人の暮らす地域に入り込んでいて、釜山(プサン)と蔚(ウル)山(サン)に近い古里(コリ)原子力発電所は市街地から28キロしか離れてない。私は2003~2007年、韓国の原発近くの人々を撮影したが、原発を作品の題材に選んだのは、「火」というテーマから。作業のなかでさまざまな原発の問題点を知ることになった。
前の展示会場だった丸木美術館では、原爆の図以外にも南京大虐殺、アウシュヴィッツ、沖縄戦の図も展示されている。関東大震災の時に虐殺された朝鮮人を悼む「痛恨の碑」も建てられいる。歴史の現場を貫く場に展示されて光栄。

早尾貴紀さん
事故が収束していないなか「日本の原発技術は世界最先端」としてトルコへの原発輸出を決め、日本は原発事故などなかったかのうように事故を否認している。事故から3年目を迎えた今も、法的には放射線管理区域とすべき地域に9割以上の人々が暮らしている。疲弊し、放射能被害を否認しながら生活するしかない状況に追い詰められている。ほとんど人が不在の鄭周河さんの作品を、このようにあるべき姿なのかという思いで見た。

戸辺秀明さん
韓国の原発周辺の街を撮った鄭周河さんの作品で見られる商店の前のさびれた通りで暇そうにしゃがんでいる男性などは、沖縄の基地周辺でよく見る光景。被写体となった人々のある種の無表情が印象に残った。「喪失」を否認しなければ生きていけない現実、否認しても出てきてしまう「不安」がある。高橋哲哉氏は福島と沖縄を「植民地」と言う言葉で表現しているが鄭周河さんの作品は、沖縄、朝鮮半島、福島をつないで見なければならない視点を提示している。

丸川哲史さん
3.11震災のあと、トモダチ作戦として米軍の艦船が宮城沖に来た。東アジア地域について米軍という装置と原発という装置を重ねて考える必要がある。今年3月には人口2300万人の台湾で20万人規模の反核(反原発)デモあった。昨年は中国で大規模な反日デモもあった。日本でも原発事故後デモが行われている。それぞれの地域のデモはなんらかの形で連動している。

徐京植さん
3.11後、米国の核の傘のもとに沖縄や少数者の犠牲のうえに成り立っていた日本の平和主義の虚飾が剥がれたが、居直ったようにホンネが叫ばれ支持を得ている。最近になってヨーロッパの多くの国民がホロコーストに自発的に関わっていたことが明らかにされつつあるが、60年もの年月がかかり、当事者として受け止められない。惨事の時間尺度(放射能汚染の場合は何万年という単位)と人間の時間尺度に差がある。

鵜飼哲さん
昨年の3月11日は山内明美さんと南三陸にいた。堤防をより高く再建しその上に高速道路を走らせる計画など地元の意向をかけ離れた再建が進められている。「がんばろう日本」は今までのやり方でいいのだというメッセージ。4月28日「主権回復の日」の式典が行われ、反原発の立場からも「主権者としての国民」など肯定的に捉えられている。主権=よいものと思われているが、この枠から出なければならない。

会場から
本橋哲也さん(東京経済大学コミュニケーション学部教授)
鄭周河さんの作品には廃墟もがれきもない。事件を伝えるには情報が第一に大切だが、芸術に接した場合、見る者は情報ではなく痕跡として受け取る。鄭周河さんの作品は「こうあるべき」という祈りや願いのようであり、宮沢賢治の詩に近いと思った。

板垣雄三さん(東京大学名誉教授、イスラーム学者)
鄭周河さんの作品を見ていると、小さく映った海から津波が押し寄せる様を、神社の鳥居の前の地震の揺れを感じることができた。見えないものを見せる企て、努力、意図、社会状況の中で作品が意味を持つ。堂々たる虚構のもと人々が徹底的に破壊される中、悪には悪の存在理由がある。2011年以降各地で市民が立ち上がっている。未来に向かって消耗することなく考え込む必要がある。

東経大シンポ1鄭周河さん
東経大2左から鵜飼哲さん、丸川哲史さん、戸辺秀明さん、徐京植さん、早尾貴紀さん





  1. 2013/05/11(土) 21:26:22|
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